あたらしい音楽と出会う日常をつくりたい

いまだタイトル決めれず: 独断的音楽ビジネス予測2016〜周回遅れをショートカットして世界のトップに〜という記事を読みました。

気になったのはこの辺です。

実は、ストリーミングサービスが普及した時に起きることの一つが旧譜の活性化だ。これまでは、その年にリリースした作品の売上比率が高かった。会社にもよるけれど8割以上は新譜売上というケースが多かっただろう。ところが、収益のメインがストリーミングサービスになるとすると、旧譜からの収益の比率が一気に上る。しかも、旧譜活性化には、莫大な宣伝費を掛ける必要はない。ストリーミングサービス内でプレイリストをつくって、嗜好性の近いユーザーにリコメンドしていくことが主たるPR手法になるのだ。レコード会社の収益率は画期的に向上する。

「旧譜の活性化」というのは僕がずっと考えていたことにちょっと近く、今はその小さな小さな第一歩としてアプリをつくっています。

僕はあたらしい音楽と出会う日常というのをつくりたいと思っています。どういうことかというと、僕は大学時代に軽音サークルに入っていたのですが、そういう友達と車ででかけようとすると今日は何聴くかとかいいながら CD ケースをぱらぱらめくってなかなか駐車場を出ないみたいなことがよくあったり、それで車が走りだすと今度はこの曲はなんとかの元ネタなんだけどめちゃくちゃさわやかで、みたいな話をよくしていました。お酒を飲んでる時なんかも、気になるバンドが新しくアルバムを出したことをおもいだして、そういえばあれ聞いた?とかいってやっぱりよく話したりしていました。

新しい音楽も昔の音楽も知らない音楽であれば僕にとってあたらしい出会いです。こんな風に新しい音楽と出会うことが僕の大学時代ではよくありました。そういうのが社会人になってだんだん減ってしまったことにさみしくなりました。それであたらしい音楽と出会う日常をまたつくりたいなと思ったのです。

上の記事のリコメンドというのは、おそらく機械的に推薦するのだろうけど、僕は Twitter でフォローしているかたが音楽とか最近聴いてる音楽とかもうずっと聴いてる音楽とか知りたいと思うのでそういうことができたらいいなと思っています。

あけましておめでとうございます

2016年になったばかりのちょうどいい時期なのでブログをはじめてみました。

去年までは別のところでライブにいった記録をたんたんと残していました。そこがあまり使いやすくなかったというのとライブのことばかり書いていたので他のことも書きたくなったというのがあったので気分を一新してここでブログを開設してみたというわけです。

どうも僕は文章を書くときはなんだか身をひきしめてしまうようなところがあるのですが、もっと自分の弱いところとかいやらしいところとかをかっこつけずに書きたいという思いをこめてブログのタイトルは「ふまじめな時間」としました。ふまじめと謳ってるところにふまじめなことが書いてあっても誰も何も思わないだろう。

そんなわけでよろしくお願いします。

2015年12月15日 眠レヌ夜二音楽ヲ Vol.1 生演奏ノ夜

10 ヶ月ぶりのこのイベント。

まずはメンバー全員が宝塚市出身という The fin.。インディーギターポップに隙間を埋める系の電子音が入っていてちょっと80年代ぽい感じのするバンドでした。ギターも電子音もきれいな音を出していて透明感がありました。僕は結構好きなタイプの音楽です。

まあ聴いてみるのが早いですね。

www.youtube.com

次は Young Juvenile Youth。音がかっこよかった。つくっているのは、後ろにいて一言も発さなかったが存在感のある Jemapur さんという人。

3 枚アルバムを出しているらしい。
http://jemapur.net/#music

音はあまり分厚くなくハイアットなどでリズムがつくられている曲もあれば、そのような音以外でリズムがつくられている曲もあり、少ない音が多くの役割を担っているようでかっこよかった。それが存在感のあるシンガーの Yuki とよく合っていた。

https://api.soundcloud.com/tracks/196286484

最後は Koji Nakamura バンド。そんなに広いライブハウスじゃないから後ろの方でゆっくりみていたのだけどやっぱり近くでみればよかったと後悔しました。

多分ナカコーバンドでは初めて RECREATION をやっていたのだけどよかった。田渕さんの手元がよくみえなかったので分からないけどイントロのリフは生演奏じゃなかった気がする。そういえば RECREATION は僕が iPod に初めて入れた曲でした。まだ Windows しか持っていなかったころ練習のために入れてみて RECREATION だけしか入ってない iPod で外にいって聴いてみたりしたな。もう定番化している Know Your Rights もやっぱりよかった。

あと Masterpeace の中ではスーパーカーよりの DAISY とか (最後の田渕さんのギターも好き)、ドラムンベースっぽい B.O.Y. も好きなので今度は聴けるといいな。

はじめて見る対バンも満足するライブってなかなかあるもんじゃないのですごい満足しました。さすがナカコーイベントですね。

あと、帰りに @melonchan611 さんとはじめて会って話しながら帰りましたが同じ場所にいたライブがいくつかあったことが分かったりして楽しかったです。

2015年12月13日 Club Snoozer 20th anniversary

いってきました。

スヌーザーは頼りにしてよく読んでいたし今も手元に何冊かある (スーパーカーの解散の時のとかね) のだけど、club snoozer には多分 3,4 回くらいしか行ったことないと思う。そのうちの 1 回は how to go をめちゃくちゃおしてた時で、たしかタナソーがなんとかかんとか最高の曲なんとかかんとか、とかいって流していたのを覚えている。懐かしいなあ。新宿のリキッドルームだったかなあ。

当時の club snoozer にもよくくるりが出ていた記憶があるが、くるりとスヌーザーは切り話せない関係にある。

そんな感じではじまった The Ordinary Boys。リアルタイムで聴いてなかったのでまわりの人達ほど盛り上がることはできなかったけど、タナソーさんのツイートで予習していったので楽しめました。 http://togetter.com/li/908979

そして cero。やっぱり生で聴くとなんかこう自分の中での盛り上がりが違いますね。リズムに立体感があるというか。結構アレンジしてたのもよかった。cero を見るのは今年のフジロックのホワイトステージ以来 2 回目ですが、高城くんその時よりテンション高そうだった。というかラッパー風の動きをしていて、こういう動きするんだーと思った。

なんだか音にまとまりがなくて、どこが拍子の頭なんだと戸惑ってしまう感じだったのだけど、他にもそう感じていた人がいるらしかった。ホワイトステージは音がよかったので残念だ。もっといい音でまた聴きたいなと思いました。それで他の人のツイートを見ると今までで一番の演奏だとか言っていてちょっと不思議だったんだけど、多分音源と違うアレンジめちゃくちゃしてる感じがツアーではあまりなかったのかなと思った。たしかにはじまりはぞくっとしたし、音源とは違う音が入っていたりアレンジされてたりして楽しかった。

そして今年 4 回目のくるり(サンフジンズのぞく)。タナソー DJ の underworld 「born slippy」に続いてワンダーフォーゲル(裏話は下記参照)。いやーそのつなぎもよかったんだけど、なんだかんだいってクラスヌそんなに行ったことなくて若干のアウェー感があった中で岸田繁のいつもの堂々とした安定した存在感になんだか懐かしさを感じてしまってちょっと涙が出そうになった。行かなかったけどうらやましいなと思っていたきのこ帝国との対バンのセットリストと似ていてなんだか得した気分になった。シャツを洗えばをこんなにおしているのは少し不思議な感じするけど。everybody feels the same は歌詞に「恵比寿」って出てきてうれしかった。

水中モーター聴けたのも嬉しかったし、world's end supernova に続くなど now and then の感じもあってよかった。

新曲はイントロでお?サンフジンズぽいなと思ったけど、だんだんものすごくさわやかなポップになっていく曲だった。ふたつの世界もそうだけど最近のくるりはそういう方向なのだろうか。the pier でいろいろやり過ぎたから王道に戻ってきてるのかなー。

なんにしても最高でした。

2015年11月22日 soundohb 2015 @ TSUTAYA O-EAST

旅行帰りでつかれていたのだけど、ふんばって最初からいってきました。

dohb discs についてあまりよく知らなかったのですがWikipediaで調べてみたところ、1994年に設立されて2000年に終了したレーベルなんですね。丸山茂雄さんのエピックレコード内のレーベルで名前の dohb も epic のスペルを前にずらしていて、時代を一歩先にリードするという意味がこめられているとのこと。

dohb discs 所属のバンドは Wikipedia には SWEET NOT SWEET というバンド、スーパーカー、トモフスキー(なつかしい!)、ROVO しか書いていなかった。not for sale に T シャツがあったスポーツギターも所属バンドだったのだろう。それで思い出したのですが、2000年ころたしかお台場のどこかで、スーパーカーとトモフスキーとスポーツギターが出演していたイベントがあった。遠くに住んでいて金のなかった僕は残念ながら行けなかったのだけどそのイベントは dohb discs のイベントだったのかもしれない。

O-EAST に行ったのははじめてでしたが、横に広い(STUDIO COAST を小さくした感じ)のでどこにいてもステージがみやすいし、よっかかったり座ったりできる場所が多く、さらにバーがあるのでくつろぎやすく、すごく居心地のよいライブハウスだなと思った。ここでやるイベントがあったらまた行きたいな。

Polysics のベースのフミさんの演奏姿がかっこよくて好みでした。MC で 20 年前に別のバンドで dohb からレコードを出していたと言っていました。調べてみたところ 54 nude honeys というバンドのようですがはじめて知りました。

http://ameblo.jp/soundohb-2015/entry-12085878460.html

Koji Nakamura バンドです。いきなりメンバー紹介をして「さあどうぞ!」っていうナカコーの MC からはじまりました。テンションがお笑い芸人みたいでおもしろかった。そして一曲目が Jet Bee Town というのが少し意外でした。

セットリストです↓

Rovo×ナカコーの White Surf style 5.が圧巻でした。また聴きたいな。

ROVO と ROVO×ナカコーのセットリスト ↓

2015年11月16日 くるり @ Zepp DiverCity

NOW AND THEN vol.2 です。 今日は思ったことを帰りにツイートしてブログで整理するというのを試してみました。

感想を簡単にいうと、ツアーのたびに毎回ライブ見に行くからずっと続けてて欲しいなあと思った。それにしても2001年にしていたことを今も続けてるなんてすごいな。僕も仕事は続けてるけど、当時の仕事を今見なおしたらきっと粗が目立ちすぎて恥ずかしすぎる。

2015年8月9日 サンフジンズ

帰省のタイミングに合わせられそうたったので地元で見てきました。

地元ではあるものの Hip Shot Japan に入るのは初めてで、そもそも地元でライブをみること自体がはじめてのようなもので、なんだか不思議な感じでした。会場は300人くらい入っていて、真ん中より前の方にいたので、岸田繁も奥田民生もよく見えました。

サンフジンズはできたばかりだからアルバム1枚分の曲数しかない上に短めの曲が多いから、合間にたくさんトークがあったのですが、小さい会場というのもあってか、すごく距離が近いというか一体感があってアットホームな雰囲気が新鮮でした。

地元の客ってどんな感じなのかなと思ってたのですが、どうやら小さい会場にコアな人ばかりが集まったようで、関連グッズを持ってる人が多かったり、振り付けを覚えていたり。あと一番驚いたのは、ステージに話しかける人がとても多いことでした。都内の客よりも元気があるなーって思いました。

あとおもしろかったのは、多分スペースが狭くて置き場所がないからじゃないかと思うのですが、会場内の隅に柵があってその中に機材ケースが置いてありました。ライブで使われている何本ものギターケースがそこにあって、「奥田民生」と書かれたシールが貼ってありました。新鮮すぎる!

さて、ライブの方ですが、はっきりとした設定があるのでいろいろと遊びやすいのでしょうね。病院ねたがたくさんありました。曲はライブ用にアレンジされていてかっこいいアドリブがあったり、おもしろいセリフの歌があったり。二人とも生き生きと遊びすぎという感じ。

前日に行われてたうねめ祭の話をしたり、前日に郡山でミッションインポッシブル見たというところからミッションインポッシブルのテーマを即興で演奏してみたりしてなんか嬉しくなりましたね。

それにしても、地元の映画館に岸田繁がいたとか、この街に岸田繁がいるとかなんともいえない感動がありました。地元の小さな会場で好きなバンドを見るのは癖になりそうだ。

追記 2015/08/10

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