フジロック・フェスティバル 2015 から帰ってきた

3日間行って帰ってきました。 暑かったけどほとんど雨が降らなくてよかった。余韻が残っているうちに、とくに心に響いたステージについて書くことにします。

ライブレポートとはいえない帰ってきた勢いだけで書いた、まだ新鮮なままの気持ちです。EDM 系の音楽も楽しんだのですが、あまりくわしくなくて表現力がとぼしいので気持ちは省略しました。

こういうイベントは、好きなバンドをみたり、懐かしいバンドをみるだけだじゃなく、自分にとって新しい音楽に出会う場所でもあると思っているので、プロフィールとか読んでる間に気になったバンドも書き残しておきます。完全に自分用のメモですが。

7/24(金)

THE VACCINES

2010年に結成された UK のバンドで 3 枚アルバムをリリースしているザ・ヴァクシーンズ。僕は聴いたことなかったのだけど気になって見にいきました。

英国の音楽という感じでよかった。フランツ・フェルディナンドとかそのあたりっぽい。ちゃんと聴いてみようと思った。

サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービスはいいなあ、久しぶりにギターを練習してこんな風に歌いたいなあ、という気分になりました。

ASH

10代でデビューしてみずみずしいギターポップを演奏していたASH。僕がよく聴いていたのもそのころで、同じような世代なので、みずみずしさをそのままうけとっていた。追いかけていなかったので知らなかったが、数年おきではあるが今も続けているというのがいいですね。

あのころの曲も演奏してくれたので楽しかった。

この日に見たアーティスト

見てないけど気になったアーティスト

斉藤和義と中村達也と堀江博久のバンド。うーん。気になる。 ということで家に帰ってから聴いた。

ホワイトステージを通るときにちょっと見たのだけど、かっこいい音だったのでちゃんと聴きたい。 余談ですが、僕はバンドじゃない系の音楽はホワイトステージが一番音がよいような気がします。というか好みです。

7/25(土)

上原ひろみ

ライブを見たのははじめてでした。指先から奏でられる音楽がすばらしすぎてずっと指先を見ていた気がする。トリオって生々しくていいな。他のライブ見にいきたくなりました。

ゲスの極み乙女。

かっこよすぎて最後まで目が話せないライブだった。レッドマーキーに人が集まりすぎてめちゃくちゃ暑かったのがつらかったけど。 ベースがぶいぶいいってるし、ギターがしゃかしゃかいってるし、キーボードの存在感があって、予想以上にいいライブでした。また見にいきたいな。

White Walts はリハでしか聴けなかったけどよかったな。キラーボールの後のピアノは見入ってしまった。

HAPPY MONDAYS

実はほとんど聴いたことなかったのだけど、The Stone Roses などと同じマッドチェスターの時代なのでなんで聴いてなかったんだろうというバンド。

今年出演することを知ってから聴きはじめて、そんな好きじゃないかもなという印象を持っていたのだけど、迷った末に見にいった。あのころの音を直球で出していてすごいよかった。ライブ見る前より好きになった。

ステージで遊んでいたのが、ウィキペディアに「ショーンの盟友でありバンドの顔的存在として欠かせないベズは、担当楽器がなく音楽的貢献度ゼロのフロント・メンバーとして知られる」と書かれていたベズだったのかな。たしかに音楽的貢献はなさそうだけど雰囲気をつくっていた。

この日に見たアーティスト

見てないけど気になったアーティスト

ピアノがあって二人組。それでけで気になったなんていうと恥ずかしいけど、そんなわけで帰ってから聴いてみました。いい感じ。 ポップでヒップホップやダンスの要素がある音楽。

7/26(日)

cero

楽団のようで楽しかった。とてもよいライブだった。またライブを見にいきたい。

JOHNNY MARR

スミス好きなので、懐かしさで見にいった。最近のジョニー・マーを追いかけていなかったのだけど、2000年にクーラ・シェイカーのベーシストと Johnny Marr & The Healers というバンドを組んだり、ソロで活動したりしていたんですね。

細身のままのジョニー・マーがギターを奏でる姿がかっこよかったな。スミスの曲も聴けてよかったのだけど、ジョニー・マーの声がモリッシーに似ていて驚いた。

RIDE

RIDE といえばこの曲!

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見た目は年をとっているが、きれいなハーモニーは当時のままでよかったです。

NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS

KFA twigs を見たかったのだけど、オアシス世代だしやっぱりみなければ!ということで最終日グリーンステージの最後はノエル。

今も積極的に活動しているというのがいいな。最近の曲も好きです。だけどやっぱり最後の Don’t Look Back In Anger ではもりあがってしまうのはしかたないですよね。僕は Champagne Supernova を聴けたことの方がうれしかったのだけど、オリジナルのアレンジじゃなくてちょっと残念だった。

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女王蜂

アヴちゃんが出てるラジオをきいてから気になっていたバンド。お腹が空いていたのでレッドマーキーのわきから覗く感じでみていたがめちゃくちゃかっこよかった。グリーンステージ終了後のレッドマーキーが熱気を帯びていた。

ライブ見たくなったけど、ファンも服装をかちっと決めているというようなことをラジオでいってたからちょっと怖くていける気がしない。

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この日に見たアーティスト

見てないけど気になったアーティスト

  • RYAN ADAMS
  • OF MONSTERS AND MEN
  • Seiho

2015年5月20日 LAMA @ WWW

いってきました。LAMA のライブをみるのも WWW にいくのもはじめて。オープニングアクトの雰囲気をよく分かってなかったのですが、18:30 開場・19:30 開演なので 19:00 くらいに着くようにいったらもうはじまっていました(笑)。

そんなわけで途中からみたオープニングアクトのナツノムジナですがいい感じでした。変則的なコード進行と妖艶な雰囲気の中に素朴な感じな歌声がかっこよくてまたみてみたいバンドでした。

次は bonobos。多分なにかのフェスで一度少しみたことがある気がするくらいだったのですが、想像していたのとは違う感じだった。実をいうともっとフィッシュマンズっぽいバンドだと思っていたのです。いろんなジャンルの音楽が混ざった感じでかっこよかったのだけど僕は鍵盤の人がよかったと思った。ときにはオルガン、ときにはピアノ、ときには打ち込みっぽい音を奏でていて気になってしまった。ゆったりとしていて楽しかった。

最後は LAMA。最初にも書いたけどライブをみるのははじめてだったのだけど、ステージはなかなか特徴的でした。牛尾さんのセットがめちゃでかくてびっくりした。よくこんなでかいものが出てきたなという(笑)。LAMA はやっぱ牛尾さんの音がかっこいいですね。だいたい音源のままの音なんだけどクラブできいているような太くてかっこいい音。だけど見入ってしまうのは田渕さんのギターを弾く姿なんです。なんというかだいたいは職人ぽく丁寧にフレーズを弾いているのだけど、たまに全力で弾いている時があってその姿が華麗で美しいと思うのです。いつもぐっときてしまう。途中と最後にくらくらしてしまうほどノイジーな時間は突然異空間に移動したようでかっこよかったのだけど本当にくらくらしてしまった。

そういえば LAMA がはじまる前に SE で流れていた曲がかっこよかったので Shazam で調べようとしたらネットが繋がらなくてしらべられなかったのだけどあの曲は何だったのだろう。

2015年4月27日 くるり @ 渋谷公会堂

いってきました。渋谷公会堂はたしか2年前にオリジナル・ラブを見にいって以来二回目の訪れです。渋谷駅から徒歩圏内の街中にあるので行きやすくていいですね。おかげで行きは牛丼を帰りはラーメンを食べてしまいました。さて、今日はくるりの初期の2作である「さよならストレンジャー」と「図鑑」を再現するという珍しくて素晴らしい NOW AND THEN というライブでした。「図鑑」といえば帯に「ほんとにすごいぞ、くるり」と書かれていたあの「図鑑」です。

ふぁんふぁんは産休中で、他のサポートメンバーはドラムが mabanua さん、ギターが松本大樹さん、ユーフォニウムとかがゴンドウトモヒコさん(であっているはず汗)。

最近のライブだとアンコールでやるかやらないか微妙で、しかもイントロが始まるとめちゃくちゃ歓声があがるくらいレアなポジションの東京と街も当然のように聴けたわけです。ましてや他の曲は最近のライブではまず聴けないのでライブではじめて聴く曲ばかりでとても嬉しかった。多少アレンジは加えているものの CD の音を再現しようとしているのがさらによかった。ねたっぽいけどまじめに新聞で効果音を出していたハワイ・サーティーンもよかったけど、岸田繁のピアノ弾き語りははじめてすぎてびっくりした。むずかしいなーとかいいながらきれいに弾きこなしていてかっこよかった。あたりまえだけど。

Twitter に書いたとおりなんですけど、この時から ちょっと民族っぽいアレンジとか米国っぽい響きのギターとかがあったりしていたのに改めて気づきました。曲の途中で雰囲気ががらっと変わるのは今以上にあるように感じました。NOW AND THEN は今後も続くのでしょうか?聴いていた時期を考えると「TEMA ROCK」と「WORLD IS MINE」って今日以上に思い入れが強くちょっとやばすぎるんじゃないかという気がします。

今週きいたラジオ番組

最近、録音できるポータブルラジオ買ったのでいろいろラジオをきいています。まだラジオ生活に慣れてませんが、今週きいたラジオ番組をメモしていこうと思います。

THE HUNGOUT / 月〜木 J-WAVE 23:30 - 25:00

木曜日の蔦谷好位置さんの回をききました。まいかいテーマがあるようで先々週はイントロ、先週はアルペジオで、今週はサンプリングでした。ビートルズやとレバーホーンの紹介の後、あのアーメンビートの話題に。ヒップホップ以外で使われている例としてAphex Twin の Girl / Boy Song や Squarepusher の Vic Acid が紹介されました。どちらも知ってたけどこれがアーメンビートだとは知らなかった。すごくおもしろかたので来週もきいてみようと思います。

トークはここできけます。すごいな。

気になっている番組は、

ベストヒットUSA / NACK5 土曜日23:30 - 24:15
JET STREAM / TOKYO FM 月〜金 0:00 - 0:55
山下達郎のサンデー・ソングブック / TOKYO FM 日 14:00 - 14:55

です。予約しておこうと思います。JET STREAM のサイトはめちゃくちゃみにくいですね。

ライブ参加を記録するアプリをつくってます

最近行ったライブのことはだいたいこのブログに書いていますが、そんな感じでライブ参加記録だけを残せるアプリをつくっています。上の写真は Web ですが、イメージしているのはライブ会場にいって並んでるときにアプリを立ち上げて会場を選んで写真を撮ると記録が残っていくというようなものです。

なんでこんなものをつくっているのかというと長くなるのでそれは別の機会にしますが、簡単に理由を二つ説明しようと思います。

自分の好みの音楽について自己紹介のための名刺のように URL を一つ渡せるといいなと思っています。その URL の先に何があるかはいろいろ考えられると思うのですが、ライブに行くというのは、お金をつかってさらに会場まで足を運んでいるわけですから本当に好きな音楽だと思うのです。だから足を運んだライブが並んでいたら音楽性が分かりやすいんじゃないかと思ったのです。

もう一つは、好みが近い人のライブ参加記録を見たいと思いました。自分が参加したライブに参加した人が参加した他のライブ(ちょっとややこしいですね)から聴く音楽を広げられたらいいなと思っています。

ちょいちょい投稿していこうと思っているのでもし興味もったかたがいましたら @lovelessapp をフォローしてもらえるととても嬉しいです。

2016/05/29 更新

画像が古かったので冒頭のツイートを変更しました。

2015年2月10日 眠レヌ夜二音楽ヲ(仮)Vol.0 @ LOUNGE NEO

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少し早めに着いたのだけど身分証明書を忘れるという初歩的なミスをしてしまい一度戻って岸田さんの少し前に着いた。よく使うカードしか持ち歩いていないというのが裏目に出てしまった。

LOUNGE NEO はこじんまりしていて、2 フロアあるけど上は狭いのでくつろぐスペースはほとんどなかった。そのぶん下のフロアに人が密集していて出演者とも他のお客さんとの距離が近く感じた。天井はプラネタリウムみたいな曲面でそこに映像が映し出されているので音楽と映像に包み込まれている感じが気持ちよかった。

岸田さんは、日本語や英語圏の音楽はほとんどかけないと言っていたとおり、南米やアラブの音楽をかけていた、ようだ。こないだの THE PIER のツアーのように世界中を旅しているような気分を味わえてよかった。ほんとに最近聴いている音楽を選んでいたんだろうな。おもしろかったのは普通の DJ と違って曲ごとに CD ジャケットをみんなが見えるように上にあげてひと言コメントをしていたこと。この曲はアルゼンチンの人で子どもがどうのこうの、みたいな。まるでラジオを聴いているみたいで DJ としては邪道なのかもしれないけど僕はすごいよいと思った。

石下さんと牛尾さんは 2 ANIMEny DJ’s として流していたアニソンの盛り上がりがすごかった。一曲も知らない僕はちょっと客観的に見てしまったが、残酷な天使とテーゼで人が集まりもりあがっている様子に、昔なにかのロック系 DJ イベントで The Stone Roses の Elephant Stone がかかった時のことを思い出した。

ナカコーは電子音楽を流すのかと思っていたのだけど全然違って踊れる音楽をかけていた。ディスコっぽかったりクラブっぽかったりとにかくベースやドラムなどのリズムがかっこいい曲だった。流してた曲知りたいな。

出演者ごとにかける音楽がばらばらだったのでいろいろ聴けたのもよかったのだが、会場の雰囲気もすごいよかった。人が少ない分みんなの熱気があつまってるように思えた。自分の出番でないときも DJ ブースの後ろの方に座ってたりたまにしゃべったり。特にナカコーと岸田繁がなかよくたのしそうに話している姿はなんともいえないものがあった。

ところで岸田繁スタイルの DJ に興味がある。ちょっとした音楽好き数人で最近聴いている音楽を数曲流してその曲について話しながらお酒を飲む。しかも昼間に。みたいのをいつかやりたいと思っている。だれか興味ある人いないかな。

過去のブログ

追記(2015年2月12日)

セットリストが公開されていました。ありがたい。

2015年1月22日 ナカコー/Zazen Boys @ 新宿LOFT

どういうわけか整理番号が10台だったので一番前で見てきました。新宿 LOFT は多分はじめてなのだけど 300 人くらいいたのかな。

ナカコーから。はじめにメンバー紹介をしてからはじまった。今日はあたらしいアルバムの曲はひかえめ。というよりはスーパーカー、iLL、LAMA からまんべんなく選曲してるのかもしれない。と思っていたけれど後から確認したらスーパーカーの曲が一番多かった!

ずっと生音でパソコンから音は流さないのかなーと思っていたけど Koji Nakamura 名義の曲から生音だけじゃなくなってその後はずっとそんな感じでした。そして今日は White Surf style 5. やらないのかなと思っていたら ラストでした。やっぱりこの曲は盛り上がるし僕がいったライブでは毎回やってるのでもはやどのタイミングで出てくるかが楽しみな曲である。

幸運なことに一番前の真ん中あたりだったのでナカコーも田淵さんもよく見えた。田淵さんは本当に静かに丁寧に職人のようにギターを弾いていて、それでいて独特の気持ちのいい動きをしていて、今もしかしたら無音でも僕は盛り上がれるんじゃないかと思ったほどだった。エフェクターを10個くらい並べているのだが、足を上げないと踏めないケースの中央にたしか緑色のエフェクター(フェイザーかな?)が置かれていたのだが、静かにギターを弾いている途中、突然足を持ち上げてこの緑色のエフェクターを狙い撃ちする姿が、そのキックがとてもかっこよかった。ROLLIN’ ROLLIN’ のギターはきらきらしていてきれいだった。沼澤さんは大きいのだけど細かいフレーズが多くてそれが曲に繊細な印象を残してくれる。一番前最高だな。

あたらしいアルバムからは DAISY も B.O.Y. もきけなくて残念だった。そしていつか cream soda を選曲してくれることを楽しみにしています。

さて次は Zazen Boys(このな小さな場所なのになんて贅沢なんだ)。多分ライブをみるのは 3 回目である。がたいいい人いるしタトゥー入っている人やなんだか怖そうな人もいるしなんなんだこのチンピラが楽器を持ったみたいなバンドは!

どちらかといえばクリアーな音なのにこんなにキレッキレの音でめちゃくちゃロックでかっこよかった。向井さんは曲が終わるたびに会社でも見ないよってくらい深々と頭をさげる姿に音楽への誠意を感じて気持ちよかった。表情がとても豊かで声とギターでは表現し足りない、といった感じだった。だんだん汗まみれになってくるけど目は最初から最後まで真剣で僕はこんなにもまっすぐに何かに集中してることがあるだろうかと考えてしまった。

Zazen Boys をみていたら音楽は目を閉じてきこえるものだけではないのではないかと思った。向井さんの堂々とした動きや表情。ギターの吉兼さんが大五郎のペットボトルをマラカスのように振り鳴らしたり、時のはちょっと笑ってしまうようなアクションなど。そういうのすべてを感じとるものなのだと。

Zazen Boys がステージから去ってアンコールを待つ。みんなが期待していたあれは起こらなかったけど、Zazen Boys のセッションにナカコーが混ざるというあれが起こった。スーパードライを持って出てきた向井さんとビールの入ったコップを持ってでてきたナカコー。「せっかく拍手をこんなにもらったので」だなんて言っていたけど、ナカコーが向井のギターを持って、向井がエフェクターの使い方を「これがディレイで」とかいって説明していた。さすがにこれは打ち合わせ通りではなくて突然起こったことなんだろうなというのはナカコーの表情をみても伝わってきた。最高だ。

ナカコー「何がしたいの?」
向井「何も考えてない」

ナカコーのアドリブは普段どおり派手なフレーズではなくスライドを多用している感じでよかった。

ライブの後は隣のバーでお酒を呑んで帰った。ライブの後ゆっくりできる場所があるっていいね。会場を出て階段をのぼってる時にナカコーたちとすれ違ったのだけどバーに行ったのかな?それだけが心残りです。

https://twitter.com/katorisennkoupp/status/558255197827248130

僕はスーパーカー、くるり、ナンバーガールの世代である。メンバーを変えてずっと続いているバンドも随分前に解散してしまったバンドもあってまたあのころのメンバーであのころの曲を聴きたいなんて思うけど、今何やってるか分からないなんてこともなく今も真剣にあたらしい音楽をつくっていて演奏している姿をみれるというのはかなり幸せなんだろうなと思った夜でした。