2015年1月22日 ナカコー/Zazen Boys @ 新宿LOFT

どういうわけか整理番号が10台だったので一番前で見てきました。新宿 LOFT は多分はじめてなのだけど 300 人くらいいたのかな。

ナカコーから。はじめにメンバー紹介をしてからはじまった。今日はあたらしいアルバムの曲はひかえめ。というよりはスーパーカー、iLL、LAMA からまんべんなく選曲してるのかもしれない。と思っていたけれど後から確認したらスーパーカーの曲が一番多かった!

ずっと生音でパソコンから音は流さないのかなーと思っていたけど Koji Nakamura 名義の曲から生音だけじゃなくなってその後はずっとそんな感じでした。そして今日は White Surf style 5. やらないのかなと思っていたら ラストでした。やっぱりこの曲は盛り上がるし僕がいったライブでは毎回やってるのでもはやどのタイミングで出てくるかが楽しみな曲である。

幸運なことに一番前の真ん中あたりだったのでナカコーも田淵さんもよく見えた。田淵さんは本当に静かに丁寧に職人のようにギターを弾いていて、それでいて独特の気持ちのいい動きをしていて、今もしかしたら無音でも僕は盛り上がれるんじゃないかと思ったほどだった。エフェクターを10個くらい並べているのだが、足を上げないと踏めないケースの中央にたしか緑色のエフェクター(フェイザーかな?)が置かれていたのだが、静かにギターを弾いている途中、突然足を持ち上げてこの緑色のエフェクターを狙い撃ちする姿が、そのキックがとてもかっこよかった。ROLLIN’ ROLLIN’ のギターはきらきらしていてきれいだった。沼澤さんは大きいのだけど細かいフレーズが多くてそれが曲に繊細な印象を残してくれる。一番前最高だな。

あたらしいアルバムからは DAISY も B.O.Y. もきけなくて残念だった。そしていつか cream soda を選曲してくれることを楽しみにしています。

さて次は Zazen Boys(このな小さな場所なのになんて贅沢なんだ)。多分ライブをみるのは 3 回目である。がたいいい人いるしタトゥー入っている人やなんだか怖そうな人もいるしなんなんだこのチンピラが楽器を持ったみたいなバンドは!

どちらかといえばクリアーな音なのにこんなにキレッキレの音でめちゃくちゃロックでかっこよかった。向井さんは曲が終わるたびに会社でも見ないよってくらい深々と頭をさげる姿に音楽への誠意を感じて気持ちよかった。表情がとても豊かで声とギターでは表現し足りない、といった感じだった。だんだん汗まみれになってくるけど目は最初から最後まで真剣で僕はこんなにもまっすぐに何かに集中してることがあるだろうかと考えてしまった。

Zazen Boys をみていたら音楽は目を閉じてきこえるものだけではないのではないかと思った。向井さんの堂々とした動きや表情。ギターの吉兼さんが大五郎のペットボトルをマラカスのように振り鳴らしたり、時のはちょっと笑ってしまうようなアクションなど。そういうのすべてを感じとるものなのだと。

Zazen Boys がステージから去ってアンコールを待つ。みんなが期待していたあれは起こらなかったけど、Zazen Boys のセッションにナカコーが混ざるというあれが起こった。スーパードライを持って出てきた向井さんとビールの入ったコップを持ってでてきたナカコー。「せっかく拍手をこんなにもらったので」だなんて言っていたけど、ナカコーが向井のギターを持って、向井がエフェクターの使い方を「これがディレイで」とかいって説明していた。さすがにこれは打ち合わせ通りではなくて突然起こったことなんだろうなというのはナカコーの表情をみても伝わってきた。最高だ。

ナカコー「何がしたいの?」
向井「何も考えてない」

ナカコーのアドリブは普段どおり派手なフレーズではなくスライドを多用している感じでよかった。

ライブの後は隣のバーでお酒を呑んで帰った。ライブの後ゆっくりできる場所があるっていいね。会場を出て階段をのぼってる時にナカコーたちとすれ違ったのだけどバーに行ったのかな?それだけが心残りです。

https://twitter.com/katorisennkoupp/status/558255197827248130

僕はスーパーカー、くるり、ナンバーガールの世代である。メンバーを変えてずっと続いているバンドも随分前に解散してしまったバンドもあってまたあのころのメンバーであのころの曲を聴きたいなんて思うけど、今何やってるか分からないなんてこともなく今も真剣にあたらしい音楽をつくっていて演奏している姿をみれるというのはかなり幸せなんだろうなと思った夜でした。